
糸つむぎプロジェクトとは…
「100%ネパール手作りショールを作りたい」
「障がいをもつ人や
その親に手に職を持ってもらい、
持続可能な仕事をしてもらいたい。」
それが、プロジェクトに籠めた私たちの思い。
私たちは、ネパールの首都カトマンズで、
小さなショール屋を営んでいます。
ネパールには、
エキゾチックな古い寺院、
真っ白なヒマラヤの山々を見に、
世界中からたくさんの観光客が訪れていました。
観光客の方々に、
カシミアやウールのショールはとても人気。
ハンドメイド。
ネパール産。
高品質。
そんな売り文句とともに
ネパールのお土産屋さんで売られている
ショールのほとんどは、大量生産のものです。
インドや中国のショールも
たくさん売られています。
もちろん、その中にはいい物もたくさんあります。
でも私たちは、ネパールで作られた、
本当の手作りショールを買ってもらいたい
と思うようになりました。
100%手作りのショール
私たちは、
織り機4機の小さい工房を持っています。
そこで職人さんたちが、
一枚一枚、手織り、手染めで、
心のこもった手作りのショールを作っています。

そして糸は、丁寧に手で紡いだ糸を
使いたいと思いました。
糸紡ぎは、もともとネパールの伝統技術でした。
ですが、現在は、機械で作る安価な糸が主流で、
手間も時間もかかる手紡ぎの技術は
ほとんど失われています。
まず伝統技術でもある手紡ぎを
復活させる必要がありました。
なかなか糸紡ぎできるネパールの人が
見つからなかったため、
日本人の友人に糸紡ぎを教えてもらい、
伝統的な糸車を作り、
紡ぎ手になってくれる人を集め、
技術を学んでもらいました。

プロジェクトのはじまり
2019年の秋、
「ネパール糸紡ぎプロジェクト」ははじまりました。
はじめはカトマンズに住む人たちに
糸紡ぎを覚えてもらおうとしました。
ですが、
なかなか紡げるようになる人が見つかりません。
糸紡ぎは、手先が器用なことも必要ですが、
なにより集中力が求められるのです。
2020年3月、
私は、かねてから知っている
バネパ(カトマンズから車で1時間半)の
知的障がい学校のお母さんたちに
糸紡ぎをしてもらおうと思いました。
彼女たちは以前から仕事を探していたのです。
しかし、糸紡ぎを教えに行く約束の3日前、
3月24日。
コロナの感染を抑えるために
ネパール政府はロックダウンを宣言し、
日中の外出の制限や商店の閉鎖、
交通規制などがはじまりました。
私たちはバネパへは行けず、
私たちのお店もシャッターを下ろしました。
その後は、自由に外を歩くことも難しくなり、
外国からの観光客もぱったりと姿を消しました。
お店の売り上げは、ゼロになり、
私たちの糸紡ぎプロジェクトも
ストップしてしまいました。
プロジェクト再始動
2020年秋、半年以上続いたロックダウンは
やっと解除されました。
飛行機が飛ぶようになり、
海外のお客様に商品を
輸出できるようになりましたが、
観光客はほとんど来ることはありません。
たくさんの人が職を失いました。
知人の紹介で、
コロナで職を失った女性たちと出会ったことで、
私たちのプロジェクトは再開しました。
今、コロナで職を失った4人の女性、
そして知的障がいの子供を持つ3人の女性に
糸を紡いでもらっています。
手紡ぎで丁寧に作られた糸。
そして、その糸から織り上げた、
100%手作りのショール。
なかなかいい糸が紡げなかったり、
織りも機械糸と勝手が違い、
大変なことも多いです。
でもこうしてできてきたショールは、
まさに愛そのもののように思えます。
ゆっくりですが、私たちのプロジェクトは
夢の実現に向かって前に進んでいます。
friendly export のアキミです。
このプロジェクトで紡いだ糸で作るショール。
ブランド名は、
アキミ
「AKIMI」
自分大好きやん。
とつっこまれそうですが😂😂
私が、途中で投げ出さない。
という思いで、自分の名前をつけました。
このプロジェクトを多くの方に知っていただけるように、
応援していただきたいです。
どうか、よろしくお願いいたします。